どうしようもない独り言

毎日一人か二人しか訪れないこのブログ。
そんな状況に俺自身非常に満足していたんだけど、昨日突然20以上も人が訪れる。そんな些細なことでも、こんなブログではゆゆしき事態だと思ってアクセス解析見てみたら、どうもy_arim氏のブクマのせいらしい。
ちょうど東方関係のブクマをしていた所みたい。


コミケ76に「東方Project」で参加するサークルの数
だとか
東方ブームについて時系列順に見た個人的見解
のブクマが前後にあった。


上のリンクに関しては同じものとしてC75までですが
「東方Project」の二次創作はとどまるところを知らない
を以前参考にしてた。
つーかまぁ、同じ人のものなんですが。昔に、2004年頃かな、音系同人データベース(ODDB)ってページを管理してた人といえば、分かる人には分かるでしょうか。
今はどこかへいってしまった、名前変えてまだいろんなものを切っているのかも知れないけど*1、Unknown氏と同人音楽について聴き手が語ることについて話していた人といえば、分かる人にはより分かるのでしょうか。そんな人いないと思うけど。
つまりこのページ。すこし真面目に考察してみる
もうODDB時代の日記は消されてしまってるけど、ウェブアーカイブ使えば引っ張り出せないこともないです。


そんなこんなで、かつて、音楽の事なんて何にも分からなかった自分にはUnknown氏のブログは、音楽の聴き方、とりわけ同人ということもあって「制作者がその背後にいる」という事を意識した聴き方というのを知った。
ブログを始めた頃、ここじゃなくて前のブログね、では自分なりに消化できていたつもりだったけど、今から思えばUnknown氏のぱくりみたいなことを言っていたと思う。そうでなくても色々なことが恥ずかしい。でも、今のブログよりは面白かったと思う。個人的に。


何が言いたいかってーと、あの時代の同人音楽が個人的には一番楽しかったんじゃないかなと。そんな懐古主義です。
というか、ある程度必要な情報を追いかけられていた頃と比べて、相対的に薄れてしまっているとでも言うんでしょうか。個人的な感覚でしかないですが。


先日久しぶりに、およそ9ヶ月ぶりぐらいかな日本橋とらのあなへ行ったんですが、同人音楽のコーナーが3階から2階へと変更していたんだけど、これがひどいとしかいいようがない状況だった。
東方とボーカロイドコーナーしかなく、それ以外はほとんどなかった。かろうじてあった新作コーナーもコミケの東方ボカロばかり。ほんのちょっとオリジナルがあっただけ。かつては、M3新作とかサンクリ新作とかで東方ボカロ以外のものもある程度スペースが確保されていたハズなのに。東方とボカロにほとんど興味のない自分からしたら、何の意味もない売り場。
そして極めつけは、周りからガンガン流される視聴CD。何種類ものCDが同時にならされ、うるさいだけでそれぞれ何がなってるか分からないし、耳が痛い。ここはパチ屋か。こんなところには一秒でも長くいたくなくなり、他のCDを探す気にもならずに退散する。以前はちょっとアグレッシブな曲がかかったりして、買ってみたらそうでもなかったり、そんなやりとりが楽しかったものなのですが。
とにかく売れるCDだけをさっさと買ってくれって事でしょうかと、思わざるをえない。きっともう、通販の店頭受け取り以外でとらを利用することはないだろう。
メロンは相変わらずだった。そんなに変わってなかったように思う。それでも、東方ボカロ以外はほとんど見かけなかったけど。あと、店員の態度がよくなってた気がする。そこは凄い進歩だ!


ただ、とにかく感じたことは、聞いてみたいと思わせる、ワクワクさせるようなCDが一つもなかった。しょせん自分だけの感覚でしかないんだけど、たぶんこーんな感じの曲調でそこから大きく逸脱することもなく、フツーにうまーく終わっちゃうんだろーなー。みたいな気がしてならない。視聴を聞いたわけでもないので、全くの想像でしかないのだけれど、ジャケットやCDの外観全体からそう感じてしまう。ざっくばらんに言えばオーラがない。


というのも、同人音楽のCDってさ、ジャケットから含めて全部自分で作るもんじゃん。インディーズで言うところのDIY精神とでも言うんでしょうか。
そういったCD全体で一つのパッケージなんだから、そこまでしっかりと作り込んでいて欲しい。それが感じられれば、俺なんて単純だから中身も頑張ってるんじゃないかなって思ったりする。
絵師を雇ってピクシブでランキングにでもなってそうな小綺麗な絵をジャケットにしただけじゃ、俺は買う気にはならない。だったら、つたなくても良いので自分で書いてる方がいい、そこに遊び心があるとなお良い。絵師に頼むなら頼むで、しっかりと打ち合わせして作り込んでるんだなってのが分かるようにして欲しい。ま、その辺の判断は個人的な感覚でしかないですが。このセリフ何度目だ。
同じような理由で、合作ものは無理。よほど気になる人が参加してるか、それ自体に独自のコンセプトをしっかりともうけてるとかでない限り無理。それに関しては別のところで別のことでもう書いた。でも、今後はそういうのがよりキーになっていくんだろうけど。


買いたいものが全くなかったわけじゃないんだけど、なんともねぇ。こういう雰囲気はそれだけでまずアウトだ、みたいな基準が自分にはあるみたいで結局何も買わなかったんだけど。主な一つが「〜〜で(を)やってみた」みたいな空気がするやつ。
あとは、まずもう、いまの人達全然分からない。多少有名な人や、昔からやってる人はそりゃ知ってるけど、前者は大体がニコ動か公式の視聴かなんかでさらりと聞いて「あ、こういうのね、べつにいいや」って思ってるのでいいとして、後者は昔からのやり方でそんなに変わってなくておもしろみがなくもないこともないとはいえないけどどちらかというとない。


そうなってくると、情報集めが必要になるんだろうけど、それの効率の良い集め方というのが今の俺には分からない。特に、今のような気むずかしい気分では。かつてなら、youtubeもなかったような時代なのになんだかんだで面白いものには出会えたんだけど、今は「最近の売れ筋」みたいな個人的にどうでもいい情報にかき消されて全然キャッチできない。
あとは、同人音楽情報サイトってーの?同人音楽にゅ〜すとか.infoとか、ああいうの全く利用したことないし、ああいう雑多な情報から選別することさえめんどくさい。勝手な想像だけど、俺の出会いたいようなものはそもそもないだろうと思ってる。今の俺は気むずかしいんだ。


さて、ここで必要になってくるのはソーシャルフィルターって言うんですか?要するに、誰かのオススメ、ニコ動のランキング。選別の労力を他人に任せて、残った面白いものだけ消費しようというスタイル。
とはいえ、ニコ動のランキングは御三家が隔離されてましになったとは言え、やっぱりなんていうか浅さが目につく。つか、音楽関係はしょぼくて使い物にならない。




だらだらと無駄に長い文章書き連ねるのはやめにして、そろそろまとめに入ろう。そしていつも通りここからが長い。


つまり、俺が必要としているのは「この人の選択なら大体面白い曲に出会える」というような情報を得る経路だ。要するに自分の評価基準を他人任せにして、他とはひと味違う音楽を楽しむ自分に満足しつつ、安心してしたり顔をしたいのだ。
別に同人音楽に限らなければ、そういった意味で参考にしてるページはいくつかあります。けれど同人音楽に関しては使い物になるものがない。
昔はそういうのがあって、アレンジストリームなんかは普通に良いものを探す時に有名ですかね。VGMIXとかOverClockedReMixでの取っつきやすいやつを探すのに利用してたりした。数年前から、東方が人気でたあたりからかな、スタイルを変えざるを得なくなったのか、自演くさいのが目につくようになってそれ以降見てないんだけど、それでも今でもまだ使えるんじゃないかな。
これを同人音楽と呼ぶのかというと、ちょっくら微妙な気もするが、そんなこまけぇこたぁいいんだよ。
コメントなんかなくたっていいんで、その人なりの芯の通った選別で音源紹介してるページってありますか?


CDのレビューはそれじゃなくて、その次。この段階では、「作り手」を知る経路を確保したい。
信頼できる誰かのオススメによって曲に出会って、その曲の作り手に興味を持つ。だからここでは視聴の30秒ファイルじゃなくて、フルで聞ける音源を紹介してるとこが望ましい。当たり前だけど。
作り手がどんな曲作ってるか知らないとCD買う気にはならないので。
CDレビューはそのうえで、その人が出したCDの評価はどうかなって参考にする程度のものとしたい。CDレビューだけでそのCD買うというのはなんだかんだでハードル高いと思うんよ。
個人的に同人音楽CDレビューって不毛な部分があると思うんで、その前の段階をもっと充実して欲しい。


パッケージとして出されたCDを評価するというのはそれはそれで価値があると思うけれどね。あんまりそういう観点でのレビューって見かけないんで。曲ごとの感想とか別にいらんのよ。せいぜい気に入った一曲に軽くコメントぐらいでいい、しょせんは個人的なものだし。その辺はそれぞれなんですけども。
ただ、「こんな曲調のCDです。それじゃ曲ごとに軽くコメントします」みたいなお手軽レビューはそもそもいらない。もうちょっとなんか書けやと俺は思うけども無視して。


つまりは、Unknown氏の言うような淘汰のシステムを個人的に確立したいわけですよ。
ヤオイなんかに時間割きたくないし、そんなんばっかりだと、昔のお気に入り曲でも聴いてる方がいいやってなってしまう。そうなると「若者の同人音楽離れ」の到来ですね。別にそうなればそれで良いけど。むしろ懐古厨的にバッチこい。


さらに言えば、聴き手が作り手にもの申せるようになっていって欲しい。
極端な話「おめーこのCDさー、お手軽に作ってんじゃねーの?聞き所ねーよ」と言ってしまっていいと思うんだよね。「こんなCD買う奴等がいるから・・・」みたいな不毛なことはもうやめて。
みんな音楽に遠慮しすぎなんだよ。「音楽のことよく分からないんで」とか「素人だから」とか、あんな、専門的な分析できるやつのほうがいねーっての。俺だって出来ねーよ。つーかめんどくせーよ。
感覚でいいんだよ何となくで。ちょっと中二病なぐらいで良いんだよ、そのうち丸くなってくるから。俺は未だにとがってるけど。ただし書くならちゃんとそれなりに責任のあるところに書こうね。2ちゃんダメ絶対。twitterは個人的に嫌い、どうでもいいけど。140字で書けるようならそもそもいらないんじゃないかと思うけど。


作者がそれを見つけて「僕の伝えたい事が分かってないんだムッキー!」って言ってきたら「だったら分かるように説明しろやムッキー!」って言えばいいんですよ。怒るぐらいなら説明できるほどのサムシングを持ってるはずだし。むしろそんなサムシングのない音楽など聴きたくもないし。
逆もあるけどね、こいつダメだ何も分かってないと思えば、作り手側も無視すればいいんだし。ネットってそういうもんでしょ。雑多な情報が溢れてて、それを選別するのが自分。
同人音楽にもその選別をやりやすくなったらいいなと夢想してるだけ。難しいんだろうけど。


同人音楽同好会は、それに近いことをしているんだろうけど、なんというか、紹介されてるCDを持ってる人がその紹介文を読んで「あーたしかにそうそう」ってなってるだけな気がするなぁ。まぁぱらぱらとしか見てないんだけど。ちゃんと読んだの小川博司の寄稿だけだよ。
閉じてるとこを開こうとしてる部分もあるし、意欲的な企画でもあると思うので頑張って欲しいところでもあります。でも、なぁ、まいいや。船頭多くしてにならないことを祈ります。
同人音楽レビューtwitterは個人的には使わないけど、面白い試みじゃないかなと思います。


とりあえず、なんか変な始まりで変な終わりだけど終わり。この程度の文章書くだけでえらく時間がかかってしまった。
たぶん、一番の元凶はPSPなんかじゃなくて、音楽聴いてないことなんだと思う。なんだかんだでそれしかネタがないだなぁ自分。
最後に聞いた同人音楽はUFO Countyの『焼畑』。9ヶ月前かな。「同人音楽 焼畑」で検索して見つかった。既にあんのかよって思った。全く関係なかったけど。
個人的に凄くヒット。こんなのが結局一番心地いいんですよ。
http://www.melonbooks.com/item/goods/id_goods/IT0000121369
メロンに視聴がある。mp3で全曲聴ける。太っ腹。CDで欲しいけどDL販売しかないんだ。
http://www.melonbooks.com/item/goods/id_goods/IT0000121370
『心像』の方も、結構オススメ。「良いから聞け!」とは言えないけど。というかそういう曲は基本的に俺紹介しないよ。
それにしても、にゃんだふる!はほんといいなぁ。聞き終わる度に、すばらしい・・・とつぶやいてしまう。誰も分かってくれないけど。

*1:今は切るほどのものがないんじゃないかとも思うけど